日本最大級の巨石古墳
不 動 神 社
鎮座地 福津市宮司元町7-1
宮地嶽神社境内にある奥の宮のひとつ。
ご祭神 不動明王
ご神徳 怒った顔つきをして、右手に剣、左手に縄を
持ち、常に炎を背に石の上に座っている不動
明王は、その形相から、悪魔や災害を除くと
いわれる。
参道
ご祭事
初不動祭(孝養ロウソク神事) 1月28日
お供えされた「孝養ロウソク」に不動明王の霊火を灯し
家内安全、開運、厄除を祈願。
春季大祭(ぜんざい祭) 2月28日
一心に願いを込めて祈ると「善哉(よきかな)善哉(よき
かな)」(ぜんざい・ぜんざい)と言って聞き入れてもらえる。
一年の無病息災を祈りぜんざいをいただく。
夏季大祭 7月28日
ご神徳に感謝する。
社務所風景
手水舎
御由緒
不動神社が祭られている巨石古墳は日本最大級の横穴式石室
を有している。
拝殿
この古墳は、1個が高さ・幅共に5メートルを越す8つの大きな
石を積み重ねて造られており、全長は23メートルにもなる日本
最大規模の横穴式石室で国指定(平成17年3月2日指定)史跡。
拝殿内部
案内版には、「寛保元年(1741)宮地嶽の山崩れにより
初めてその口をあけ、延享4年(1747)に石室内に不動尊を
祭った」とあり、古墳は不動神社と一体となっている。
地下の正倉院と言われ、刀装具・馬具等約三百点が出土し
その内十六点は昭和初期に確認され国宝に指定されている。
豪華な副葬品から第40代天武天皇「?~686(在位673~
686)」の第一皇子高市皇子(たけちのみこ)の母・尼子女(あま
このいらつめ)の父、宗像君徳善(むなかたのきみとくぜん)の墓
と考えられている。
案内版
古墳の中は、普段は入口付近しか見ることが出来ないが
初不動祭、春季大祭、夏季大祭には開門され、参拝者に公
開される。
参考図書
海鳥社 アクロス福岡文化誌6 福岡県の神社
福岡県文化百選9 歴史散歩編
メイツ出版 福岡歴史探訪ウオーキング