香 春(かわら)神 社
鎮座地 福岡県田川郡香春町香春733
JR日田彦山線 「香春駅」下車、徒歩15分。
御祭神 辛国息長大姫大目命(からくにおきながおおひめおおまのみこと)
忍骨命(おしほねのみこと)
豊比咩命(とよひめのみこと)
御由緒 筑豊を舞台にした五木寛之の小説「青春の門」で有名に
なった香春岳は、一の岳、二の岳、三の岳からなり、その
香春岳を御神体とした神社です。
一の岳に辛国息長大姫大目命、二の岳に忍骨命、
三の岳に豊比咩命を祀り、香春三所大明神と称していた
が和銅二年(709)に一の岳の麓に一社を築き、三神を
合祀して香春宮と称するようになりました。
奈良時代、香春岳は宇佐八幡の所領で、ここから産出した
銅で神鏡を鋳造し、神亀四年(727)からはじまる宇佐八幡
宮の六年毎の放生夜に奉納したと云われています。
辛国息長大姫大目命の大目は大きい目ではなく、鍛冶神
のシンボルである一つ目の神のことです。
奈良の大仏建立のときは、銅を寄進し、技術者も派遣した
と伝えられている。
由来書説明板
一の鳥居 額束
二の鳥居 参道
狛犬(阿形) 狛犬(吽形)
拝殿 拝殿屋根
本殿
手水舎
回廊
山王石
昭和14年6月30日一の岳山頂より落下した石。
社殿等を傷つけることなく、境内のこの地に落下した。
石の高さ 4M20CM
周囲 15M60CM
重量 86T
種類 石灰石
境内社 白八稲荷大明神
社内社群 石像群
全山がセメント原料の石灰岩の山であり、一の岳は削り取られ、
低くなり、いつかは「炭鉱節」で詠われている『一(ヒト)やま、
二(フタ)やま、三(ミ)やま越え』のひと山が消滅する運命にある。